みょうがの芯

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<<   作成日時 : 2006/05/06 10:45   >>

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今回は、ペースメーカーのお話です。
一晩に3人も不整脈の患者が運ばれてきたことを不審に思う朝田です。

3人の患者の担当医は、沖秀之(袴田吉彦)。
不整脈で運ばれてきた患者たちと同じペースメーカーを朝田が調べると、そばで携帯電話を使うと停止してしまうことが解りました。
3人の不整脈を起こした時の状況は、それぞれCDショップの万引きゲート通過時、雀荘の全自動卓、自宅のIHジャー操作後と、いずれも微小電磁波を出すもののそばで発作を起こしていたことが解ります。
つまり3人ともペースメーカーの不良が原因の不整脈発作でした。
しかし、そのペースメーカーは、野口が開発顧問を務めているものです。
ペースメーカーを否定することは、野口教授を否定すること・・・・。

入院患者の容態が急変します。
沖は、自分がペースメーカーを植え替えると言い張ります。
そして、運ばれてきたペースメーカーを見て、伊集院は凍りつきます。
それは・・・・数%の割合で不具合の生じるペースメーカー・・・・。
手術を行おうとする沖に、伊集院は不良品を使うわけにはいかないと言って、ペースメーカーを乗せたワゴンの前に立ちふさがります。
無理やりペースメーカーを奪おうと臨床工学士が伊集院に近づいたその時、手術室に朝田が現れます。
朝田はペースメーカーを踏み潰してしまいます。
驚く沖たちの前に、藤吉と里原ミキ(水川あさみ)が別の会社の最新機種を持って現れます。
植え替え手術は無事に終わります。

野口は、臨床レポートを書いた沖に「まれに、微小電磁波による誤作動を起こす」と、但し書きを付けるように命じたはずだと言いその責任を沖に取らせます。
野口は沖よりも朝田を、つまりバチスタ手術を選んだのです。

そして今回、朝田が目をつけていたのが、麻酔科医の鬼頭です。
朝田は、7秒で完璧に患者を落とす鬼頭の麻酔科医としての技術をERで見ていたのです。

朝田が、屋上でバチスタのイメージトレーニングをしているシーンは、ちょっと引くものもありましたが、伊集院を納得させるための小細工シーンでしょうか。

一方、バチスタ手術候補の患者のカルテを見た加藤は、がく然となります…。
一体、その女性患者は・・・・・誰?



正常な心臓の発電と中継のしくみ

心臓はふつう1日に約10万回前後、収縮と拡張を交互に繰り返し拍動していますが、このリズムは、下の図にある洞結節(どうけっせつ)から発生する電気刺激により作られます。

画像


洞結節が心臓の発電所(ペースメーカー)となり、電線に相当する伝導路を通り心房全体に興奮が伝わり、心房を収縮させ、心房に溜まった血液を心室に送血します。次に房室結節(ぼうしつけっせつ)という心房と心室の電気の中継をするいわば中継所を経由して、心室に電気が至ります。

心室ではヒス束という1本の電線を経由し、右脚と左脚の太い電線に別れた後、引き込み線にあたるプルキンエ線維を通り、配電の最終目的である各家庭に相当する心室の心筋細胞全てが興奮し、左右の心室の収縮により全身と肺に送血します。以上により心臓は体に必要な脈拍数を作り、補助ポンプの役割の心房と全身と肺に血液を送るポンプの心室が1心拍毎に協調して無駄なく働き全身に血液を送り出しています。

 発電所の異常(洞不全症候群)

ふつう洞結節以下の経路の殆どすべての場所で、バックアップ(予備)の発電能力をもち、万が一洞結節が停止しても、分速は遅くはなりますが、バックアップの発電所(ペースメーカー)が作動し、心臓がとまらない安全な仕組みになっています。したがって心臓が長く停止したり、極端な徐脈が生じるのは、洞結節のみならず、予備の発電能力まで障害が及んでいる事が多い訳です(洞不全症候群)。

 中継所の異常(房室ブロック)

また心房と心室間の電気の中継所(房室結節)は、正常でも心房側のスピードが一定以上速ければ、心室へのブロック(房室ブロック)が起こり、例えば4回に3回しか心房から心室へ伝わらなくなると、毎分160回の心房の興奮が、心室に伝わるのは毎分120回となり、暴走する発電所から心臓を守る変電所の役目も果たします。

しかし、房室結節やそれに続くヒス束に何らかの原因で障害が起きると、普通の心房側のスピードでもブロックが生じ、例えば2回に1回しか心房から心室へ伝わらなくなると、毎分60回の心房の興奮が、心室に伝わるのは毎分30回となり、高度の徐脈を生じます。重症になると心房の電気が全く伝わらなくなり(完全房室ブロック)、心室のバックアップの発電所(ペースメーカー)が上手く働かないと生命に危険を生じる事もあります。

この様に心臓の電気系統で発電の異常、伝導中継の異常が生じると脈が飛ぶ、脈がかける、脈が速くなる、脈が遅くなるといった不整脈が発生します。不整脈の多くは治療の不要のことが多いのですが、中には放置すると危険なものもあり、専門医の診断が必要になります。

 ペースメーカーが必要になる時

1)徐脈

ペースメーカーが必要になる不整脈のおもな病気は徐脈を来す状態で、一分間の脈拍数が30台になったり、長い間(5秒前後以上)心臓が止まったりすると、運動能力が落ちて息切れが起こったり、脳に必要な血液量を送れなくなり、頭がボーっとしたり、意識を失うことまであります。つまり、生命にすぐ危険が及ぶ場合や、その脈拍で脳や心臓などの重要臓器の障害から活動能力が低下する様な場合です。徐脈の電気的原因としては先に述べたように

洞不全症候群:発電所(洞結節)の働きが低下し必要な脈拍数をつくることができなくなる。
房室ブロック:中継所(房室結節)の働きが低下し必要な脈拍を心房から心室に伝えられなくなる。
頻脈性の不整脈発作や他の心臓病のための治療薬投与やアブレーションなどの処置が避けられず、治療による徐脈の悪化をきたしたり、徐脈の悪化が十分予想される場合。
などが代表的です。

2)心機能の改善

最近では左脚ブロックなどの心室内の伝導障害と、心機能の重度障害の合併例で、右室と冠静脈経由で左心室を心房に同期して生理的ペーシング(両室ペーシング)することにより、心房と心室、右室と心室の収縮のタイミングをコントロールして心機能を改善する治療もなされています。

 ペースメーカーとは

下の図のようにペースメーカーは本体は電池と刺激発生、感知回路からできていますが、右心房や右心室、あるいは両方に留置された刺激を伝えたり、心電図を伝えるためのリード(導線)からなる小さな人工臓器で、働きが低下した洞結節や房室結節などの伝導路の代わりに電気刺激を心筋に作ったり伝えたりして、体に必要な脈拍を作り出しています。
画像


↓札幌厚生病院循環器科HPより抜粋
http://www.gik.gr.jp/~skj/ppm/ppm.php3



↓携帯電話等がペースメーカ・ICDに与える影響
http://home.b00.itscom.net/snakajii/batista/chisiki/dcmchisiki7.html#top








内山理名/水川あさみ/深紅 内山理名/水川あさみ/深紅




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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
来週のバチススタ手術の患者が非常にきになりますよね。

晶の反応が異常すぎたのが気になります。
タイガーです(o`・ω・)ゞ 敬礼♪
URL
2006/05/06 13:42
タイガーさん、こんにちは!
バチスタの患者ですが、野口教授の奥さんという節が。。。。
みょうがの心
2006/05/06 18:33
本当か嘘かわからない話なんですが、叔父さんの知り合いにペースメーカーの人がいて、その人が歩いていて車にはねられたのですが、ドクターに言われたそうです。「ペースメーカーで良かったですね、普通ならショックで亡くなっています。」
しかし、体中は打ち身でものすごく痛かったと、直るのに1年近く掛かったと叔父さんは聞いてきました。
その人姿が見えないのでどうしたのかと思ったら入院していたそうです。
v740gle
2006/05/07 00:10
v740gle さん、こんにちは!
車に撥ねられた時のショックに、ペースメーカーは耐えられてんですね!
科学の力は凄いです。
しかし、又、入院しているとはお大事にです。。。。
みょうがの芯
2006/05/07 16:19

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