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結婚して数年経ったとき、「なんかこんな筈じゃなかったかも・・・」と思った事ってありませんか? 今のダンナじゃなくて別の人と結婚していたら、もっと別の生き方があったんじゃないか?今よりもずっと素敵で幸せな人生が送れたんじゃないだろうか?なんて。 もし、あの時別の道を選んでいたら・・・・? 東京で何不自由なく我儘放題に暮らしている主婦、佐々木蒼子は、ある日、自分とそっくりのもう一人の自分に出会います。顔も姿もそっくりのもう一人の自分は、蒼子が結婚前に交際していた河見俊一と結婚して河見蒼子として地味で平凡な生活をしています。 もう一人の自分が別の場所で別の暮らしをしている所に遭遇してしまったのです。 *この現象はドッペルゲンガーというのだそうです。 ドッペルゲンガー(Doppelgänger)はドイツ語で、英語のdoubleに相当する言葉です。 自分自身の姿を自分で見る幻覚の一種。 自己像幻視。 自分そっくりの分身のこと。 ドイツの伝説では、自分のドッペルゲンガーを見ると数日のうちに死ぬと言われているそうです。もともと西洋のお話だそうですが、中国や日本にも同種の伝説があるらしいです。* 結婚を境に佐々木蒼子とは別の世界に河見蒼子が存在してしまったのです。 佐々木蒼子と河見蒼子は過去の記憶をすっかり共有しています。 ただ、あくまで佐々木蒼子が本体で、本体の佐々木蒼子を知っている人には影の河見蒼子を一緒に見ることはできないのです。 また、河見蒼子という影だけの時には河見蒼子を他人が見ることができますが、そこに本体の佐々木蒼子が登場すると河見蒼子は見えない存在になってしまいます。 つまり、河見蒼子はドッペルゲンガーとして存在しているのです。 佐々木蒼子は、結婚相手として最後まで悩んだあげく選ばなかった河見俊一との生活に興味がわきます。 河見蒼子は、佐々木蒼子の派手で優雅な生活に憧れます。 ある日、二人は入れ替わることを決意します。 本体であった佐々木蒼子と、河見蒼子の関係が徐々に変化していきます。段々と河見蒼子が本体になっていくのです。 佐々木蒼子は、自分が本当に望んでいたものは何か模索し始めます。 そして、蒼子の行く先はどうなるのか・・・・・。 山本文緒さんの作品は、怖いくらいに女性の深層心理をえぐり出す作風が魅力です。 ちょっと、意地悪で女心をクスグル山本ワールドです。 この作品は、NHKで2003年の6月ご頃にドラマ化されています。 <キャスト> 佐々木蒼子/河見蒼子(稲森いずみ) 佐々木祐介(石黒賢) 河見俊一(細川茂樹) 【原作者・山本文緒さんのプロフィール】 1962年11月13日横浜生まれ。蠍座、AB型。 神奈川大学卒業後、OL生活を経て、 87年「プレミアム・プールの日々」でコバルト・ノベル大賞、佳作受賞。 92年、少女小説から一般文芸に移行。 99年「恋愛中毒」で第20回吉川英治文学新人賞、 01年「プラナリア」で第124回直木賞受賞。 ブルーもしくはブルーブルーもしくはブルー
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